トワイライトへようこそ。 †ここはカードゲームやデジタルイラストを愛でる管理人「赤烏(せきう)」のブログです。 †ご意見・ご相談はtwiwrightblog★yahoo.co.jp までお気軽にメールで。
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主要登場人物「θ(タナトス)」の物語。
命を運び続ける母「Moira(ミラ)」に背き、死を運び続ける者。
とあるロシアの億万長者アレクセイ・“ロマノヴィッチ”ズヴォリンスキーの物語。
古代のロマンに魅了され、今日も明日も穴を掘る。
「運命は残酷だ、されど彼女を恐れるな。運命が戦わぬ者に微笑む事などけして無いのだから」
その叙事詩は誰の言葉――?
神が産まれ、国が生まれた。
眷属たちはこれから争いの中で、生にもがき、死に嘆くだろう。
争いの歴史が始まり、その真意は運命(ミラ)のみぞ知る。
ある騎士のもとで育った子、エレフセウス、ミーシャ。
山奥で自然に囲まれ、豊かに日々を送る。
幸せな家庭は野心家スコルピウスの命令で零れ落ち、少年と少女の日々は溶けた。
風の都「イーリオン」。
ふたつとない堅牢な城壁を築くため、老若男女は奴隷として虐げられた。
運命は廻り、孤児エレフセウスは奴隷、ミーシャは娼婦としての道へ引き裂かれ……。
主要登場人物「レオンティウス」の物語。
雷をまとう槍を操り、ラコニア軍を退ける。
神託を授かり、その真意に頭を悩ませる王子。デメトリウス亡き後、彼は偉大な王となる。
………………。
「雷神の血を分けた、あなたの兄弟ですよ――」
「――ああ、ミラよ。なんという仕打ちを――」
カッサンドラ、アネッサに腕を引かれ、見習い娼婦ミーシャはイーリオンを訪れる。
下衆な神官の魔の手に落ち、逃げ惑うミーシャを救ったのは奴隷、エレフセウス。
エレフは弓の名手オリオンと共謀し、イーリオンを脱走する。
……道中、三人はまたも別々の運命を辿ることとなる。
ミーシャが流れ着いたのは、詩人ソフィアの統べる聖女の島、レスボス。
女たちは可憐でたおやかな花々のように、麗しく世に咲き誇る。
ミーシャに世界の姿と、彼女の歩むべき道を示し、ソフィアはミーシャの聖女となった。
怪しげな老人に師事するエレフセウス。老人は世界の情勢を語り、神話を教えた。
旅の途中、父と母の朽ち果てた墓標を見つけ、崩れ落ちる。
老人はエレフに歩むべき道を示し、師弟関係を打ち切った。
エレフはただ一人、護るべき彼女を捜し歩く――。
戦火は世界を駆け巡る――。
女王アレクサンドラを討つため、アルケイディアはレオンティウスと共に戦い、女王に勝利する。
兄は妹を探し、ただ駆け回る。
野心家スコルピウスは王の座を取るため、レオンティウスの首を狙う。
それぞれの季節は過ぎていく。
兄弟よ、あの稜線の向こうにいるのだろうか――君を現在(いま)も、そばに感じてる。
空を見上げる。そこには星がある。あなたの星が見える。
運命は絶えず我らを試す……それに抗うことはできない?
「ああ、大変だわ!大変だわ!」
謎の侵入者――。
仲間を、聖女をかばい、ミーシャは自らの身を差し出す。
運命への生贄。人柱とされたミーシャは、スコルピウスの非道な剣で命を落とす。
海に浮かぶ乙女。その手には水面にゆれる月。
あの月に手が届くと信じていた。
あのわがままをいまもおぼえてる。
「ついに手に入れたんだね……」
さよなら お別れさ もうヒトリの 私
「ヤァ息子ョ、失ゥ事ノ耐ェ難キ痛ミニモ、モゥ慣レタカィ?」
紫の瞳を宿す奴隷エレフセウスは、イーリオンの奴隷商を壊滅させ、奴隷たちを解放する。
死を撒き散らす戦士はただひとり駆け抜ける――その姿に心引かれた奴隷は、エレフに声をかける。
エレフセウスはレオンティウスを目指す。
争いはいよいよ終結に向かう。
紫水晶の瞳を持つアメジストスの名を抱き、エレフセウスは戦火を駆け抜ける。
一匹狼エレフセウスは同胞に死をもたらす。
バルバロイの軍にて将軍を名乗り、イーリオンを撃破。
レオンティウスはそれを迎え撃つ。
奪い合う時代の派遣 永遠なる調べよ
死せる者達が駆け抜けた 神話の時代よ
「いかないでおくれ、あの者は――」
「奴もまた陛下と同じく、神の眷属なのやも知れませぬぞ!!」
雷をまとう槍を操ることのできた、エレフセウス。
アメジストスの本当の名を知っていた女。
――兄弟よ、あの稜線の向こうにいるのだろうか――君を現在(いま)も、そばに感じてる。
運命の双子。それはエレフと―――ダレだったのか?
ロシアの億万長者が愛してやまない物語はおしまい。
ああ、彼の元に双子が宿ったそうで。
気をよくした億万長者は、神話で耳にしたふたつの名をつけるそうな……。
もちろんそれは、あの麗しきふたり、エレフセウスと■■■■■なのだろう。
神話は終わり、争いの歴史は幕を閉じた。
にもかからわず、運命はいまも駆け巡り、人々はままそれに従う。
抗う事は許されないのだろうか。
うんめいの果てに舞い降りるのは、 神の光。 ミラ。
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